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リスクマネジメントとは

リスクマネジメントとは
プロジェクトチームと潜在的リスクについてブレインストーミングを行う。プロジェクトチームは、毎日一緒にプロジェクトに取り組む仲間となるメンバーです。プロジェクトを始動する前に、どんな潜在的なリスクを想定しているのか、プロジェクトチーム全員の声を聞きましょう。プロジェクトにおける重大なリスクを特定するために、ブレインストーミングセッションの開催を検討してください。

福祉施設におけるリスクマネジメント

利用者の尊厳重視というアプローチと法的責任回避というアプローチは、利用者に対する安全性の確保・介護事故の予防という目的においては共通していますが、それぞれに対応する手段は異なってくる可能性があります。つまり、この二つのアプローチは重なり合う部分を有しているものの、重なり合わない部分もそれぞれ持っているということです。
たとえば、法的責任回避ばかりを意識して転倒事故を避けようとするならば、利用者の身体を拘束しようとする危険性が高まります。利用者の行動の自由が確保されていればいるほど、転倒の可能性が増えるからです。また、食事中の誤嚥事故を避けようとするならば、きちんとした食事介助を止めて他の栄養補給にしてしまう危険性があります。さらに、利用者の行方不明事故を避けようとするならば、出ていかれないように利用者を閉じこめてしまう危険性があります。
つまり、法的責任回避ばかりを意識すると、逆に利用者の尊厳をないがしろにしてしまうことになりかねません。しかし、そのような事態が発覚すれば、家族や地域に対する信頼は失われるでしょうから、たとえ介護事故はなくなったとしても、金銭的なリスクを超える大きなリスクを負うことに注意すべきです。したがって、法的責任回避ばかりを重視していると、全体的なリスクマネジメントの取り組みとしては大失敗という結果にもなりかねないのです。
そうだとすると、福祉施設のリスクマネジメントにおいては、利用者の尊厳を重視することを大前提にしながら、事業者の法的責任回避をも意識した取り組みを行っていくことが大事なのではないでしょうか。あくまでも利用者の尊厳を確保するということが目的なのであって、介護事故をなくすことはその手段にすぎないのです。介護事故をなくすこと自体を最終的な目的にしてはいけないのだということです。

3 福祉施設におけるリスクマネジメントの方法

介護事故に対するリスクマネジメントの方法としては、「ヒヤリハット報告」などの積極的な取り組みによって、個別施設の「システムの欠陥」としてのリスク状態を具体的に把握できるようになってきています。「ヒヤリハット報告」とは、事故に至る前の「ヒヤリ」としたり、「ハット」したりした経験に基づいて、事故に至りやすい状況を的確に把握し、事前に事故予防対策を考えていくための道具です。
福祉施設現場における「ヒヤリハット報告」の実情報告によれば、「これまで見えていなかった問題点が見えてきた」とか、「時期や頻度をグラフにしてみることで、施設内の状況を明確に把握できるようになった」などの効果が示されています。このことは、「介護者個人の不注意によって事故が起きていたのだ」という誤解を払拭し、「福祉施設の構造上または体制上の問題点によって事故が起きる危険があるのだ」、つまり、介護事故が起きるときには、「システムの欠陥」が存在するのだということを意識化し、個人責任ではなく組織責任を明確にした点で重要です。
またそのことによって、現場職員のモチベーションを高め、介護事故に対するリスクマネジメントに限られない効果をもたらしていると評価することもできます。現場の職員はだれだって、介護事故を避けるために利用者を縛り付けるような介護などを行いたいわけがないでしょう。現場には現場のプライドがあるはずです。介護は、利用者を「単に生かしておく」ためにあるのではなく、利用者が「よりよく生きられる」ために行われるはずです。したがって、利用者の尊厳に即したリスクマネジメントの取り組みこそが、介護現場の専門性や質の向上に直結することも疑えないでしょう。
さらに、苦情や介護事故が生じた後の対策も、さまざまな形のマニュアルが作成され、より的確に利用者や家族に対応しようとの取り組みがなされています。この点については、今まで「謝罪しなければならないかどうか」という、法律家からみると些末(さまつ)なことにとらわれすぎて本質を見失いがちにあった段階から脱却しつつあるように思われます。問題の本質は、「利用者や家族の気持ちにどのように応えるか」なのであって、事故があった場合の利用者や家族の気持ちは、「なぜこういうことになったのか」にあるのですから、事実説明をいかに行うかが最も重要になります。謝罪するかどうかは、社会常識的に考えて謝罪すべきかどうか、つまり、自己に過失があるかどうか、過失はなくても道義的に謝罪すべきかどうか、によって決まってくるだけだと考えるべきです。

4 福祉施設におけるリスクマネジメントの課題

以上のような取り組みの成果は上がってきているのですが、リスク分析を行う方法論や道具が不足しているなど、まだまだ試行錯誤を繰り返している状態にあることは否定しえません。「ヒヤリハット報告」や「利用者からの声」(「苦情」という言い方は誤解を与えているようなので、筆者は端的に「利用者からの声」と言い換えています)などによって、リスク情報自体は豊富に捉えることができるようにはなりましたが、それらの情報を整理して的確に分析するだけの道具は、まだ不十分にしか得られていないという課題があります。
また、介護保険制度の見直しや支援費制度の開始などによって、人員配置や財務について、どんどん無理を強いられるような政治が進行しつつあります。つまり、施設の現場では、利用者の尊厳を守るためにさまざまな業務をこなしていかなければならないにもかかわらず、全体的な状況はそれにまっこうから逆行するような事態が進展しているということです。したがって、さまざまな業務につき、少ない人員で兼務によるやりくりを行わざるをえないという難しさが存在していることも、懸念される材料の一つです。現場には現場のプライドがあるとはいっても、それでバーン・アウトしてしまうような実務を強いることは、それ自体が大きなリスクを抱えることになってしまいます。
要するに、福祉施設におけるリスクマネジメントの取り組みの重要さが認識されてきたのと並行して、その取り組みを行っていくことの困難さが浮き彫りにされる状況が明らかになってきました。したがって、福祉施設は、今後も福祉施設経営全般にわたる問題点を的確に捉え、問題点と限界とを視野に入れて現実的に対応しうる体制づくりを心がける必要があります。利用者やその家族、ひいては地域における信頼形成という目標に対しては、それ以外の王道はないでしょうから。

【MBA・ビジネス用語】リスクマネジメントとは? これからの時代に対応できるスキルを身に付けよう!

【MBA・ビジネス用語】リスクマネジメントとは? これからの時代に対応できるスキルを身に付けよう!



執筆:mbaSwitch編集部


https://www2.ohmae.ac.jp/Dynamic_LP.html

1.リスクマネジメントとは?

リスクマネジメントとは?


ビジネスにおける「リスクマネジメント」とは、企業の価値を維持・増大するために、リスクを組織的にマネジメントし、損失の低減や回避を図ることです。

マイナスだけのリスク
損失などのマイナスだけを受け、利益などのプラスが得られないリスクです。自然災害や人為的ミスなどから生じる、財産や利益の損失、損害賠償のリスクなどが該当します。

マイナスとプラスのリスク
損失を受けることと利益を得ること、つまりマイナスとプラスの両方の要因となり得るリスクです。たとえば、政治や経済情勢の変動から経営環境が変化した際に発生するリスクなどがあります。

リスクヘッジとの違い

危機管理との違い

リスクアセスメントとの違い

2.リスクマネジメントはなぜ必要?

リスクマネジメントはなぜ必要?

規制緩和の進展

リスクの多様化

説明責任の増大

経営管理の在り方の変化

3.リスクマネジメントのプロセスとフレームワーク

リスクマネジメントのプロセスとフレームワーク

リスクマネジメントのプロセス

①特定
まずは、ブレーンストーミングなどのフレームワークを活用し、想定されるリスクをできる限りたくさん挙げます。そして、想定リスクをシートなどにリストアップします。

②分析
洗い出したリスクについて一つひとつ分析します。リスクが顕在化した場合の「影響の大きさ」と「発生確率」を予測し、各リスクの重大性を比較しましょう。

③評価
各リスクの分析結果を一覧にします。「影響の大きさ」をx軸、「発生確率」をy軸にとり、各リスクをマップ上にプロットし可視化することで、誰が見ても重大なリスクを把握できます。この2軸以外の条件も踏まえながら、優先度の高さを評価します。

④対応
優先度が高いと評価したリスクについて、具体的な対応策を出していきます。代表的な対応策には、「低減」「移転」「許容」「回避」の4つがあります。

リスクマネジメントの手法・フレームワーク

エンタープライズリスクマネジメント(ERM)
企業運営で起こり得るさまざまなリスクに対して組織全体で管理しようとする、危機管理の手法のひとつです。「全社的リスクマネジメント」「統合リスクマネジメント」とも呼ばれます。

リスクマネジメントフレームワーク(RMF)
セキュリティ関連のリスクマネジメントのフレームワークです。RMFはアメリカで開発され、ITシステムの安全確保や認可・管理を行うために、全連邦政府機関が従うべきプロセスです。

2018年12月に米国技術標準研究所(NIST)から、RMFを定めた文書「SP800-37 Revision 2」が改訂版として公開されています。

https://www2.ohmae.ac.jp/Dynamic_LP.html


リスクアペタイトフレームワーク(RAF)
リーマンショック後に、銀行におけるリスク管理の新しいフレームワークとして世界的に注目されるようになりました。従来の銀行とは異なり、リスクと収益を一体化して事業を運営する考え方が特徴です。

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