外国為替取引とは

通貨の特性とは

通貨の特性とは
-->

通貨の特性とは?FXを始めるなら知るべき基礎知識

英ポンドはイギリスで使われている通貨で、発行はBOE(Bank of 通貨の特性とは England)によって行われています。
ポンドは世界の通貨の中でも取引量が多い通貨ですが、今まで紹介してきた 米ドルやユーロよりは少ない取引量 となっています。
流動性はこれまで紹介してきた通貨に比べて少なく、ニュースも手に入れにくい点に注意が必要です。
そのため ニュースの度に大きく動く不安定な相場 になるところがあります。

豪ドルの特徴

豪ドルはオーストラリアで使われている通貨で、発行はRBA(Reserve Bank of Australia)によって行われています。
先進国の通貨の中では米ドル、ユーロ、円、ポンドについでの取引量となっているので、 流動性やニュースの手に入りにくさ などに注意が必要です。

オーストラリアは輸出品目に常に鉄鉱石と石炭が入っていることから分かるように、いわゆる資源国と言われる国です。
そのため、豪ドル相場は 資源価格に動かされる ことがあります。

また、オーストラリアの最大の貿易相手は中国で、 中国の経済指標 によって豪ドル相場が動くことが多くなっています。
豪ドル相場で注目すべき指標は3ヶ月に一回発表される CPI(消費者物価指数) です。また先ほど述べたとおり 中国のGDP など中国の経済指標にも目を通しておく必要があります。

豪ドルは 日本人に人気の通貨 なので、FX会社が提供しているニュースで比較的簡単にニュースを手に入れることができます。

NZドルの特徴

NZドルはニュージーランドの通貨で、発行はRBNZ(Reserve Bank of New Zealand)によって行われています。
これまで紹介してきた通貨の中でも 経済規模が小さく、流動性も低い通貨 になっていますが、個人投資家レベルの取引量であれば全く問題なく取引を行える水準は保っています。

ニュージーランドドルの大きな特徴は隣国であるオーストラリアの豪ドルとの連動性が非常に高い点です。
ニュージーランドの最大の貿易相手はオーストラリアとなっており、さらに経済規模もオーストラリアの方がはるかに大きいため オーストラリアの経済状況に引っ張られて動く性質 があります。

ニュージーランドも隣国オーストラリアと同じく、先進国の中では相対的に高金利政策をとっていることで知られています。
ニュージーランドは先ほども述べたとおり、経済規模が比較的小さいため海外から資金を集めて成長するという政策がとられています。
その際に金利を高めた方が資金が集まりやすいため、高金利政策をとっています。

ニュージーランドの主要産業は酪農や林業で、輸出の3割が農作物となっています。
隣国オーストラリアのイメージから鉱物資源などを連想されることもあるようですが、鉱物資源はほとんどなく典型的な 農業国 となっています。

おすすめのFX会社5選

DMM FX

DMM FXは2018年1月時点で 口座数国内一位 通貨の特性とは という実績を持つFX会社です。
その規模を活かしてか、売れる値段と買える値段の差であるスプレッドが非常に狭く、米ドル/円では原則0.3銭固定という破格の条件が提示されています。

入出金にかかる手数料や口座維持手数料などの 通貨の特性とは 手数料類が全て無料 となっている点も見逃せません。

電話の他に LINEでもサポートを行っている 点も特徴として挙げられます。
アプリも充実しており、スマホアプリはもちろん、取引を分析し次に繋げるためのツールも無料で利用ができます。

みんなのFX

特徴としては、低金利通貨を売って高金利通貨を買っているときに付与される金利のような スワップポイントが業界最高水準 であることです。

政策金利が2.5%ある米ドルでは毎日10000ドルあたり80円、安定して金利が高い傾向にある豪ドルは10000通貨あたり40円と 業界最高水準 を保っています。 通貨の特性とは
またスプレッドも米ドル/円で0.3銭、ユーロ/円で0.4銭と先ほどのDMM FXに劣らない水準となっており、長期での運用にも短期での運用にも向いているFX会社と言えます。

みんなのFXの大きな特徴は 1000通貨から取引を始められる こと。
先ほどご紹介したDMM FXなど、10000通貨からしか取引ができないFX会社が多い中1000通貨から始められるみんなのFXはFX初心者にオススメの会社と言えます。

FXブロードネット

FXブロードネットの最大の特徴は 自動売買 と言えるでしょう。

外為オンライン

外為オンラインは株式会社外為オンラインが運営しているFXサービスです。米ドル/円のスプレッドは原則1銭とあまり先ほどの2社と比べると有利ではありませんが、外為オンラインの特徴として 豊富なニュースサービス と頻繁に開催される 無料セミナー 、また iサイクル と言われる自動売買があります。
無料セミナーは全国の主要都市で頻繁に開催されており、FXを始めたばかりの初心者から熟練の上級者まで満足できる内容のセミナー内容が提供されています。

会員限定の無料ニュースサービスは ロイターなど3社の情報源 を配信しており、信頼性の高い情報が得られます。
自動売買のiサイクル注文は先ほどのトラッキングトレードと似ていて安いところで買い、高く売る戦略を採用しており、コツコツと利益を積み上げることができます。なお外為オンラインでも1000通貨単位の取引が可能です。

FXプライムbyGMO

サーバーダウンなどのトラブルを防ぐための対策にも力を入れています。一回あたりの注文上限は200万通貨となっており、1日あたりの取引数量上限は無制限となっているため、 取引量が多い上級トレーダーにおすすめ の会社と言えるでしょう。

マーケット情報

--> auじぶん銀行なら、お預入時の為替手数料が全8通貨無料!

米ドル 世界No.1の基軸通貨 圧倒的な取引量 初心者にもおススメ

通貨の説明

世界で最も取引量が多い通貨

アメリカ合衆国(以後、アメリカで統一)の通貨、米ドル。
世界の通貨取引で約44% *1 と、他と比べて圧倒的な取引量を占め、世界規模で影響力の強い通貨です。
また、アメリカの経済力の高さや通貨価値が安定していることなどから『基軸通貨』と呼ばれ、世界の基準・標準となっており、もっとも多くの地域で使用されています。ニュースなどから得られる情報が豊富で、為替取引においての判断材料も多くあります。

有事のドル買い

マーケット情報

auじぶん銀行 チーフエコノミスト山下周 が解説します。

2008年以降の動き

[図]

執筆者:auじぶん銀行株式会社 チーフエコノミスト 山下 通貨の特性とは 周

注目の経済指標・イベント

雇用統計

FOMC

「連邦公開市場委員会」のこと(「Federal Open Market Committee」の略称)。日本における「日銀金融政策決定会合」にあたり、アメリカの金融政策を決定する重要な会合です。その後、発表されるスタンスや政策金利などが為替相場に影響を与えることもあり、見逃せないイベントです。

小売売上高

米四半期GDP(国内総生産)

アメリカの経済指標

  1. *1 資料:JETRO 出典:BEA
  2. *2 資料:JETRO 出典:BLS
  3. *3 資料:JETRO 通貨の特性とは 出典:センサス局
  4. *4 資料:外務省

ユーロ 世界No.2の取引量 米ドルの動向に大きな影響を受ける トレンドを掴みやすい

通貨の説明

国家の枠を超えた統合の象徴

第二の基軸通貨

情報が多く、トレンドを掴みやすい

マーケット情報

auじぶん銀行 チーフエコノミスト山下周 が解説します。

2008年以降の動き

図

2010年のギリシャ危機 *1 に端を発して欧州債務危機が拡大し、ECB(欧州中央銀行)による段階的な金融緩和もあり、2012年7月には歴史的なユーロ安・円高水準となる、94円台まで円高が進みました。相場反転のきっかけとなったのは、ドラギECB総裁が『ユーロを守るためには何でもする』と発言したことでした。2012年後半以降は、「アベノミクス政策」や日銀による「異次元緩和」を受けて大幅な円安が進行したため、2014年12月には150円目前までユーロ高・円安となりました。

FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット・デメリットとその背景を紹介~

一方、米ドルとの組み合わせになっている通貨ペアとしては、EUR/USD (ユーロ/米ドル)、GBP/USD(ポンド/米ドル)、AUD/USD(豪ドル/米ドル)、NZD/USD(ニュージーランドドル/米ドル)が挙げられます。さらに、ポンドが「決済通貨」のEUR/GBP(ユーロ/ポンド)、豪ドルが「決済通貨」のEUR/AUD(ユーロ/豪ドル)、GBP/AUD (ポンド/豪ドル)、ニュージーランドドルが「決済通貨」のAUD/NZD(豪ドル/ニュージーランドドル)、スイスフランが「決済通貨」のUSD/CHF(米ドル/スイスフラン)、EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)、GBP/CHF (ポンド/スイスフラン)も取引できます。

「クロス円」、「ドルストレート」とは? それぞれの特性は?

先進国通貨、新興国通貨、それぞれのメリット・デメリットとは?

初心者にもおすすめの通貨ペアで慣れよう

タイプ別FX運用スタイル徹底比較

  • 【初心者】王道の通貨ペアでFXデビュー
  • 【初心者】スマホ1台!人気通貨で中長期投資
  • 【中級者】シストレも取り入れ高金利通貨を安定運用
  • 【中級者】貯金代わりに レバレッジを抑えて高金利通貨のスワップで資産形成
  • 【上級者】積極的な資金運用で中長期取引
  • 【上級者】ドル/円と高金利通貨を短中期で運用

FXがはじめての方

FXをもっと知る

約5分で申込完了!最短当日取引可能

今なら新規口座開設で
最大 50,000 円キャッシュバック

App Store アイコン Google Play アイコン

【取引に関する注意事項】
■店頭外国為替証拠金取引「みんなのFX」「みんなのシストレ」、店頭外国為替オプション取引「みんなのオプション」及び店頭暗号資産証拠金取引「みんなのコイン」は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動等により損失が生ずる場合がございます。お取引にあたっては契約締結前交付書面及び約款を十分にご理解頂き、ご自身の責任と判断にてお願いいたします。
■みんなのFX、みんなのシストレにおける個人のお客様の証拠金必要額は、各通貨のレートを基に、お取引額の4%(レバレッジ25倍)となります。ただし、トルコリラ/円及びロシアルーブル/円においてはお取引額の10%(レバレッジ10倍)となります。法人のお客様の証拠金必要額は、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額又は当該為替リスク想定比率以上で当社が別途定める為替リスク想定比率を乗じて得た額となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第 117 条第 27 項第 1 号に規定される定量的計算モデルを用い算出されるものです。
■みんなのコインにおける証拠金必要額は、各暗号資産の価格を基に、個人のお客様、法人のお客様ともにお取引額の50%(レバレッジ2倍)となります。
■みんなのFX、みんなのシストレ、みんなのコインはレバレッジの効果により預託する証拠金の額以上の取引が可能となりますが、預託した証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがございます。
■みんなのFX、みんなのシストレ、みんなのオプション、みんなのコインの取引手数料及び口座管理費は無料です。ただし、みんなのコインにおいて建玉を翌日まで持ち越した場合、別途建玉管理料が発生します。
■みんなのシストレの投資助言報酬は片道0.2Pips(税込)でありスプレッドに含まれております。
■みんなのFX、みんなのシストレにおけるスワップポイントは金利情勢等に応じて日々変化するため、受取又は支払の金額が変動したり、受け払いの方向が逆転する可能性がございます。
■みんなのFX、みんなのシストレ、みんなのコインにおいて当社が提示する売付価格と買付価格には価格差(スプレッド)がございます。お客様の約定結果による実質的なスプレッドは当社が広告で表示しているスプレッドと必ずしも合致しない場合もございます。お取引に際して、当社が広告で表示しているスプレッドを保証するものではありません。
■みんなのFX、みんなのシストレ、みんなのコインにおけるロスカットルールは、必ずしもお客様の損失を限定するものではなく、相場変動等により、預託した証拠金以上の損失が発生するおそれがございます。
■みんなのオプションは満期時刻が到来すると自動行使されるヨーロピアンタイプのバイナリーオプション取引です。オプション料を支払うことで将来の一定の権利を購入する取引であることから、その権利が消滅した場合、支払ったオプション料の全額を失うこととなります。購入価格と売却価格は変動します。1Lotあたりの最大価格は、購入の場合990円、売却の場合1,000円です。オプション購入後の注文取消は行う事ができませんが、取引可能期間であれば売却は可能です。ただし、売却価格と購入価格には価格差(スプレッド)があり、売却時に損失を被る可能性があります。相場の変動により当社が提示する購入価格よりもお客様に不利な価格で購入が成立する場合があります。また当社の負うリスクの度合いによっては注文の一部もしくは全部を受け付けられない場合がございます。
■暗号資産は本邦通貨または外国通貨ではありません。法定通貨とは異なり、特定の国等によりその価値が保証されているものではなく、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。

日本証券業協会

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会:日本証券業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 通貨の特性とは 日本投資者保護基金
FX・バイナリーオプション・システムトレードなら、「みんエフ」でお馴染みのみんなのFX!みんなのFXは、トレイダーズホールディングス株式会社(スタンダード市場上場8704)の100%子会社であるトレイダーズ証券株式会社が運営しています。

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。

英ポンド:最新金利と通貨の特性

情報の豊富さ 通貨の安定性 利率

金融・証券の分野で世界に強い影響力を持つ

英国はイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの国からなる連合王国です。経済規模 (GDP) はドイツに次ぐ欧州2位、世界5位 (2018年、総務省統計局) 。地理的・文化的な関係から、欧州だけでなく、北米とも深い関係を持っています。

世界に覇権を広げ、第一次世界大戦までは、今日の米国のように世界の盟主として君臨しました。そのため英ポンドは、米ドルに取って代わられるまで、世界の基軸通貨としての役割を果たしてきました。英国は現在も金融・証券などの分野で世界中に影響力を持っており、ロンドンのシティ (金融街) は世界屈指の金融センターとして知られています。

英ポンドとユーロの政策金利推移英ポンドとユーロの政策金利推移 通貨の特性とは

通貨の特性

EU (欧州連合) の主要国のひとつでありながら、英国は通貨政策については独自路線を歩んできました。ドイツやフランスなど、他の欧州主要国は1999年1月に単一通貨ユーロを導入しましたが、英国は欧州における政治的・経済的主体が失われることなどを懸念して導入を見送ってきました。

また、EU (欧州連合) への残留・離脱を問う国民投票が2016年6月に英国で行われ、「離脱」が選択されました。英国がEUから離脱することは、同国の経済に大きなマイナス影響を及ぼしかねないとの懸念から、投票当日の英ポンド相場は一時、31年ぶりの安値となる1ポンド=1.33ドル台まで急落しました。国民投票後に就任したメイ首相は、2019年3月を離脱期限としてEUと離脱条件について協議を重ね、2018年11月に英国政府とEUとの間で「離脱協定案」が合意されたものの、同協定案は英国議会に受け入れられず、議会において否決されました。その後、政権を引き継いだジョンソン首相の手によってようやく2020年1月に正式に離脱しました。英国のEU離脱に関しては経済への影響が強いと想定されるため、今後の両者の関係改善の度合いが、英ポンド相場の変動要因となる可能性があります。

過去10年間の英ポンドの値動き (チャート)

英ポンド / 円も、ユーロ / 円相場と同様に2006年から2007年前半にかけては強含みで推移し、1英ポンド=210円台から250円台まで上昇しました。米国がサブプライムローンの貸し出しの増加などで住宅バブルが起きましたが、英国でも同様に住宅市場が盛り上がりを見せ、経済が好調に推移したことが英ポンド高の大きな要因でした。しかし、2007年秋以降に米国でサブプライムローン問題が深刻化すると、一転して円高・英ポンド安が進み、2008年初めまでに1ポンド=190円台まで急落しました。更に、2008年9月にリーマン・ショックが起きると、2008年末にかけて1ポンド=120円台まで下落しました。その後、ユーロ圏では債務問題が浮上しましたが、ユーロ圏外の英国は直接的な影響は小さく、ポンド相場は底堅く推移。また、ユーロ圏に比べて英国の経済回復は早かったことから、ポンド / 円は2015年にかけて1ポンド=190円前後へポンド高が進行しました。しかし、2016年6月23日に実施された英国のEUへの残留・離脱を問う国民投票で「離脱」が選択されたことから、英ポンド相場は急落。その後も離脱交渉が進展するなかで、1ポンド=130~150円の持ち合い (ボックス圏) 相場で推移しています。

米ドル:最新金利と通貨の特性

情報の豊富さ 通貨の特性とは 通貨の安定性 利率

好調な経済を維持する米国

世界の名目GDP (国内総生産) の約20%を占める経済大国である米国。幅広い産業分野で世界をリードしており、とくに金融、IT 分野では世界の中心と言える存在です。金融市場でも海外からの投資が多く、国際分散投資をするうえで、外すことのできない市場のひとつと言えます。

近年、シェールオイル (ガス) の開発により、エネルギー産出国としても世界有数の存在となりました。エネルギー消費量も世界一です。また、GDPの約7割を個人消費が占め、世界最大の消費大国としても知られています。

米国経済は、2008年9月に発生した金融危機時に大きく落ち込みましたが、FRB (米連邦委準備制度理事会、中央銀行に相当) による大規模な金融緩和策が進められたことで、回復を遂げました。2015年12月以降は、緩やかなペースで利上げが行われてきましたが、米国と中国の関係悪化によって景気の先行きに不透明感が強まったことを背景に、2018年に利上げ休止、翌2019年以降は順次利下げが行われました。足元の政策金利は実質ゼロ%まで引き下げられていますが、今後の金融政策の動向が注目材料です。

米国と日本の政策金利推移米国と日本の政策金利推移

通貨の特性

世界最大の経済規模を誇る米国は、貿易量においても中国に次ぐ2位の大国であり、多くの国が米国を重要な貿易相手国としています。米国が発行する米ドルは、米国を介さない貿易の決済にも用いられるなど、貿易や資本取引に使用される決済通貨です。世界の為替市場において取引量は最大となっており、国際通貨の中でも中心的な役割を果たす“基軸通貨”と言われています。
多くの国にとって米ドル相場の変動は、輸出入の増減などを通じて経済に少なからず影響を及ぼすことになります。そのため、米国の経済動向を捉えた経済指標に対し、市場参加者の関心は極めて高いものとなります。米ドル / 円のように、ほとんどの国において自国通貨の相場水準を米ドルに比べて高いか、安いかで判断していることからも、米ドルの重要性がわかります。

もっとも、2000年代に米ドルの基軸通貨としての地位は後退することとなりました。背景にはITバブル崩壊後に、米国の経常赤字と財政赤字のいわゆる“双子の赤字”が拡大したこと、あるいはその傍らで中国を筆頭とするBRICs経済の台頭などがあげられます。しかしながら、米ドルに代わって基軸通貨となり得る通貨は存在せず、現状においても米ドルが基軸通貨としての地位を維持しております。
基軸通貨である米ドルは、地政学リスクや政治リスクなど、世界的に投資家がリスクを回避しやすい (安全志向が高まる) 局面において選好される (ドル高) 傾向があります。ただし、例外となるのは米ドル / 円相場です。リスク回避局面において米ドル / 円相場は、円が買われ米ドルが売られる (円高・ドル安) 傾向がある点については注意が必要です。

投資家のリスク許容度以外の相場変動要因としては、米ドル / 円相場は日米間の金利差に着目した動きが挙げられます。米国と日本の金利差が拡大すればドル高・円安、逆に縮小すればドル安・円高になる傾向があります。ただし、円金利は非常に低い水準にあるため、実質的には米国金利の上昇・低下が米ドル / 円相場の方向性を決めることになります。

過去10年間の米ドルの値動き (チャート)

米ドル / 円相場は、米国でサブプライムローン問題が深刻化する2007年後半までは1ドル=120円前後で推移していました。その後、2008年にリーマン・ショックが発生すると、米国の金融システムへの不安が高まり、FRBが実質ゼロ金利政策を実施したことなどから、急激な円高・ドル安が進行します。2009年にドバイショック、ギリシャ危機が起こると、「比較的安全な通貨」とみなされている円の買い圧力がますます強まり、2010年10月に戦後最高値となる1米ドル=75円32銭をつけました。しかし、2012年11月に発足した安倍晋三内閣が「アベノミクス」の3本の矢の1本として大胆な金融緩和を打ち出したことをきっかけに、米ドル / 円のトレンドは円高から円安に転換。翌2013年4月には、日銀が「量的・質的金融緩和」 (異次元の緩和) を実施したことを受けて1ドル=100円台を回復しました。その後、2014年から2015年にかけては、米国経済の緩やかな回復に加え、実質ゼロ金利政策の解除に対する期待 (通貨の特性とは 2015年12月に解除) から、米ドル / 円相場は120円台に到達しました。2016年は米国経済や中国経済の減速などを背景にリスク回避の動きが進み、米ドル / 円は一時100円前後まで円高が進行した一方、同年11月の米国大統領選挙でトランプ氏が勝利すると、同氏が掲げる経済政策への期待などから米ドル / 円は反転し、一時118円台へ到達しました。その後は、米中の対立激化や新型ウイルス感染拡大による不透明感を背景としたリスク回避的な動きが強まり、米ドル / 円は一時103円まで円高が進行しました。2021年6月末時点で1ドル=110円程度となっています。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる